ぼくは音楽アルバム制作をするとき
誰にも頼ることなく全ての作業を1人で行なっている。
こんなことをして1枚分のアルバムを完成させてしまえる器楽奏者は、クラシック業界には殆どいないだろうと自負している。
今回リリースのアルバム『LIFE』も、ご多分に漏れずマスタリング以外の作業は全てぼく1人で行っています。
どうやって曲作りをしてるのかと聞かれることがあるんだけど、素直に回答するとだいたい驚かれることが多い。
アルバム1曲目の「ラズベリー」を例にとると、ぼくはまず頭に思い描いた伴奏ピアノのパートを3時間くらいで一気にmacへと打ち込む。
、、、もうこの時点で順序おかしいよね。笑
普通はメロディや歌詞を作って、それにあわせて伴奏やオケパートを作る。。。って思うのだが、ぼくはちがう。
そして自分の前にマイクをセッティングしたら、そこから心の赴くままに一気にチェロでメロディラインを録音する。
そう。
この時点ではじめてメロディが生まれるんだけど、実は楽譜も無いしどんな音楽が生まれるかは自分でも予測できない部分がある。
自分で作ったピアノパートとセッションする感覚で、その瞬間のインスピレーションを感じながらチェロパートは生まれていく。
今回マスタリングを担当してくれた絲井くんにこの話をしたら、飲み屋さんで絶句された。笑
そのくらい、このやり方は型破りだということ。
でも、ぼくは自分のために楽譜は書かないし、必要なイメージは全て心の中にあると思っている。
心に、表現したい想いとイメージが強く有るから、作品を作るときに苦労したことは一度もない。
だから、いちど録った音源は取り直しせずほとんどそのまま完成まで使っている。
その時の自分の呼吸とか、考えていたこととか、その瞬間にしか出せない自分の色がすごく出ていると感じるから。
3曲目の「カプチーノ」は、アルバム制作をはじめた2018年5月に録った音をそのままミックスしている。
もちろん、最終的に仕上げるにあたって気に入らないところはいくらでも録り直しすることだってできる。
でもそれは、このアルバムを作るのにかけてきた2年間の自分を殺してしまうことにもなる。
だからぼくは、あえてそのままにしてある。
ヨコミゾヒロユキの心の中にある、ありのままを感じて欲しいから。
そんなわけで。。
ヨコミゾヒロユキがたった1人でスキルを磨き作り上げた2ndアルバム『LIFE』
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